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雪城side
ある日聖が「今日家きて!」と言ってきたその日暇だったから俺は行くことにした。
ピンポーン♪♪
「はーい」
『雪城陽です」
「陽入って!!」
この時はまだ明るかった
聖の家に入ると電気はついていなくよく見ると家の中は汚かった
『なぁ聖....」
俺が声をかけると聖は泣き始めた
「もう無理だよ...(泣)」
『聖?』
「お母さん....出ていっちゃった」
『えっ、康子さんが!?』
「うん....2年前に」
『2年前!?』
俺は衝撃だった
2年前に康子さんがいなくなってたとは....
聖は康子さんが大好きだったのに俺は気づけなかった。
『じゃあお父さんは?』
「お父さんも...昨日出てっちった愛人と...」
『じゃあ高校はどうするねん!』
「本当は音楽学校に行く予定だったんだけど...」
『だったんだけど?』
「行くお金もないし、気力もない...」
そう言って聖は倒れた俺は救急車を呼んだ
過労で倒れたらしい
聖が目覚めた時聖は絶望していた
「なんで私生きてんねん。」
俺は何故か分からないが怒りが湧きあげてきた
『聖何言ってねん!お前!ふざけんなよ!なんで生きてんねんってそんなん決まっとるやる!聖は1人じゃないからや!聖には俺がおるやろ!ちゃうか?それとも俺じゃ全然支えにならんのか?俺は未完成やからか?お金ないからか?大人やないからか?どうしたら聖を幸せにできんねん!』
思っていたことを吐き出してしまった。
そして当時の俺は気づいた
"聖が好きだ"
聖の方を見ると聖は笑顔で
「私陽と音楽がしたい!陽のダンスや歌と合わせて私のトランペット全国に人々に伝えたい!」
そう言われて俺はアイドルを目指すことを決めた。
アイドルに入ったっけは聖との約束のためだったでもデビューの気っけは桃花との約束だった
今考えると俺は最低なのかもしれない。
俺がデビューするまで時間はかかった。
その間に聖は他の男と結婚した。
その男は音楽関係の人で聖の夢であるトランペットを職業として働いているらしい
そして人々に笑顔を届けている。
なのに俺は1人の女の子も笑顔に出来なくて諦めようと...
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「おいユキ!まだ聖を忘れられへんのやろ!」
『瀧本...俺は』
ガチャ
俺らの楽屋に1人の女の人が入ってきた。
「陽!」
そこに居たのは聖だった
『聖...」
「ごめんね....約束陽以外の人と。」
『全然...俺の方こそ支えられなくて。今は聖じゃない人と...』
「言わなくていいよ!光に全部聞いた!私のことで何か申し訳ないとか考えてるんだったら。そういうのいいから!w」
聖は何故か爆笑していた
「私も好きだったよ!今はただの弟だと思ってるけど!私の事早く普通の姉貴として見なさい!陽が今向き合うのは誰?桃花ちゃんでしょ?あの時私にぶつけてくれた思いは今は桃花ちゃんに向かってる!同じようにしたらいい!!私に出来なかった分その子を支えなきゃ。起きないなら陽の歌で起こせばいい!桃花ちゃんを支えないなら早く別れなさい!陽あんたじゃなくてももかちゃんが1番苦しいの!割り切って支え抜きなさい!陽は支える事しかできないんだからそれを精一杯やりなさい!応援してるから!」
♪♪〜
その時俺の携帯がなった
俺は電話に出た
「雪城陽さんの携帯であってますか?」
『はい!』
「雪城桃花さんが目覚めました。」
『えっ!?』
「すぐ来て貰えますか?」
「はい!』
「行ってらっしゃい!」
『聖!瀧本!ありがとう (*^^*)』
俺は走った
今日の東京は雪が降っていた
まるでと俺と桃花の再開を祝してくれているみたいに。
聖に言われて気づいたことがある俺は聖じゃなくて桃花を支えたいと思っていて。
どうにか2人の約束を守りたいと思っている
そう考えている間に1月1日になった。
桃花が死ぬまであと1ヶ月
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