高校

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私は雪城くんを放課後以外でも探すようになったでも声を掛けることはなかった 放課後になれば会えたからでも、この日は仕事で雪城くんは来なかった 「暇だな.......」 練習なんてしてられなかった。 雪城くんがいないのがこんなにもつまらないなんてだから雪城くんのことを考えてしまった。 雪城くんは口癖のように 「デビュー決まらへんかな〜』 って言ってたのを思い出した。 高校3年生なのにすごいな。 私は将来の夢なんてない あの時とっさに嘘をついてしまった。 「夢ってなんなんやろ.......」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『よっ!久しぶりやな〜!』 「そうだね!!」 「なんや嬉しいんか?』 「意外に雪城くんがいないのはつまらなかった」 『俺偉大やなw』 この日も夕日が沈むまで練習した。 私はゴールがないのに... 雪城くんはいつだってデビューっていうゴールを見ているのに。 「♪♪っ」 「なんで演奏止めるん?』 「ごめん...帰る」 『は??』 雪城くんといるとどんだけ自分がダメな人間か思い知らされる。 「今日用事あって!!」 『そっか止めてごめんな。』 「全然」 雪城くんの顔をみることが出来なかった 私雪城くんには嘘しかついてへんな。
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