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 夜行バスが駅に着いたのは午前4時半だった。1月のこの時間、外はまだ真っ暗だ。バスを降りた瞬間、冷たい風が肌を刺し、酔い止めの薬の副反応でまどろむ頭も一気に覚めた。  数時間の旅を共にした10名ほどの乗客たちはトランクから荷物を下ろし、各々の方向へと散っていく。そのうち何人かが向かっていくロータリーには3台ほど車が停まっていて、こんな時間でも迎えがあるのかと驚いた。残念ながら僕の場合、帰りを待つ両親は今頃夢の中にいるので、始発まで時間を潰さなければならない。寒さに震えながら、駅前のコンビニを目指した。
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