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「ああーっ!」
「おいしいね!」
コーラを段ボールの上に置き、ふたりで笑い合う。喜びを持て余したタクヤは、突然辺りを走り回っては腕を振り回した。
「ほおおーうっ!」
「あははは! 何やってんのさ」
「いやマジでテンション上がってさ! 大人たちも誰も知らないだろこんなもん!」
「そうだね。見つかったらやっぱり解剖とかされるのかな」
「げ~っ、絶対教えちゃ駄目だな」
「まあ、そもそも解剖できないと思うけど。開いたら吸い込まれるんだもん」
「ははっ、確かにな!」
ふたりはそれから、くだらない話をして時間を過ごした。ルーム貝の中はひんやりとしていて過ごしやすく、居心地がよかった。
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