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「そう、よくある話よ。でも、その子の方はお兄さんのことが好きで、お兄さんと結婚してしまうの。お兄さんもその子も貴方の本当の思いに気付くことはないわ。居場所が無くなったというより、そこに住むには息をするのも苦しくなった貴方は家族の反対を押し切って、故郷を捨てるの。どうかしら?」
「せつない話だね。でもなんかインパクトが足りない気がする。恋心とか深層心理を言語化できればいいんだけどちょっとそういの書くのは得意なタイプでないし」
「知ってるわ。色恋を書くのは苦手だもんね。じゃあこうしましょう。貴方にはもう一つ秘密があるの。貴方にしか見えない何かがある」
「幽霊とか怪談話かい?」
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