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「そういうのは怖いでしょ。もっと親切で優しい感じにしましょうよ。貴方にはもう一人友達がいるの。他の人達には決して見えないけど、貴方だけには見えるの。そうね、ヨーロッパじゃないから妖精さんとかはなしね。座敷童とかコロボックルみたいな感じかな。武儀駅で貴方が遊んでいる時には、いつもその子も駅のホームにいて一人で遊んでいるの。見た目は8〜10歳くらいの女の子の姿をしている。貴方が物心着いた時から貴方にはその子が見えるの。貴方だけに見えているの。時々、その子に話しかけるけどその子は決してしゃべらない。ただ時々目が合うと優しく微笑んでくれるの。小さい頃はお姉さんみたいに思っていたんだけど、いつしか貴方はその子より大きくなっていく。高校生の時は3年間帯広まで電車通学だから毎日顔を合わせるわ」
「へぇー。そりゃいいわ。怖くないんだ」
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