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数多くは作ることはできないが、常連もでき、生きていくだけの売り上げは確保できようになっていた。
週に三日だけ開ける超こだわりのパン屋だと評判にもなった。
単価設定が高いので、その分、絶対に美味しいものを作ることに一切の妥協はしなかった。
独り身だったのでアルバイトに頼りながら営業をしていた。
ある日、アルバイトさんが急に来られなくなった。
僕はレジもしながら奥で次の日の仕込み作業をしていた。
「こんにちは、お願いします」と奥にいるときに声がした。
急いでレジへ向かうと思いがけない女性が立っていた。
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