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次の間へ通され、お抹茶が出された。
少しずつ気分が盛り上がる。
8畳ほどの部屋の真ん中に対面で2席がセットされていた。
掛軸がかかる床の間を背に僕が座った。上座らしい。
付き出しの八寸、お刺身、椀物、メインのお肉とお魚料理とどれもが見た目も味も芸術のような料理であった。
あっという間に2時間が過ぎ夜が更けた。
デザートは葛切りであった。
「この葛切り、美味しい」美奈は喜んだ。
帰り道、二次会へ向かう河原を歩きながら初めてキスをした。
その時、〝わーっ〟とどこからか中学生らしき数人の女生徒の歓声が上がった。
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