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笑い合う三人。小さな声で近藤の父親が「お父さんの意見も聞いて……」と悲しそうだ。
「山田先生、どうしたの?」
「ああ。ちょっと、ね」
くっそお~。家族公認かよー!
あの日、遠藤が近藤の好意に気づいた後、二人は付き合いだした。具体的にいつ付き合ったのかはわからない。だが、二人の様子を見て、さすがに気づかされる。
手を繋ぐ二人。これで、終わりか。遠藤たちが去って行く。里中も家族と合流したため、去る。山田は手を振って見届けた。
「さて。戻るか」
来年はどんな生徒たちがやって来るだろうか。どんな青春が、どんなキュンが待っているか。楽しみだ。待ち遠しいなあ。
「もう一仕事、頑張りますかね~」
完
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