嘘つきのワルツ

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そんな高嶺の花的存在に 入学早々一目惚れした僕、岸野葵は 半年の片想いを経て川瀬に告白。 「‥‥え」 川瀬は僕の告白に言葉を失い、 いつも川瀬が保つ華やかな笑顔も消えた。 「あ、」 困らせてしまった。 そう察知した僕は、慌てて頭を下げた。 「ごめん、忘れて」 ところが川瀬は小さく首を振りこう言った。 「忘れられる訳がない。俺で良ければ」 「‥‥ホント?」 あの瞬間、確かに川瀬とは心が通じ合った。 そう思っていたのに。
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