嘘つきのワルツ

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「川瀬くんと話したい、2人きりで」 「もう講義、始まるよ?」 秋津の言う通り、講義を受ける学生が 少しずつ教室の席を埋めていた。 このまま、ここでは話せないと思い、 「最後くらい、ちゃんと話したい」 と強い言葉で引き金を引いた。 僅かな沈黙。 秋津は小さく笑い、川瀬を見た。 「ちゃんと話せば?」 「うん」 「川瀬くん、この後は」 僕に目を合わせることなく、 川瀬は答えた。 「講義が終わったら、話そう」
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