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そんな私の状態を知ってか知らずか…彼は、右の人差し指をぺろっと軽く舐めて、その人差し指が、私の左口角をとらえる。
彼の右の人差し指が軽く私の左広角を押さえ、ゆっくり右へと…上唇と下唇…合わさる部分に第一間接を挟ませ、そのままゆっくり右へと…時々それが私の歯を掠めながら右口角へ進む。そして、一旦唇から離れたかと思ったら、そのまま私の唇を右の人差し指と親指で軽く摘まみ引っ張られ、一瞬鳥のくちばしの様になる。でも、直ぐに指は離されてしまう。彼におちょくられているのか?試されているのか?何なのか?分からなく呆然とする私は、彼にただただされるがまま。
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