いつか出逢ったあなたへ。

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中学生の頃の私の家はまだ門限が厳しかった。 友達の8割が門限というものがなかったり夜の8時までだったり。 私の場合は、6時丁度までに家へ着かなければ、締め出される。 「ねぇ、そろそろ帰らないとやばいんじゃない?」 友達に言われて慌てて時計を見るとすでに5時半だった。 少し遠くのお祭りに来ていたから帰り着くまでには30分程かかる。 ギリギリだった。 いつもならきちんと時計を見て確認しているのに 今日に限って浮かれていたのかきちんと見ていなかった。 「ホントだ、やば!!!!私帰るね。また明日!」 「うん。コケないようにね。気をつけて!」 皆はまだ遊べていいなと思いながらも急ぎ自転車に乗り、風のように急いで走る。
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