いつか出逢ったあなたへ。

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横に並んでいてうまく避けれる気がしなかった。 私が自転車を降りようとブレーキをかけようとした瞬間、 前にいた高校生の集団が突然止まって後ろに下がってきた。 なぜ彼らが下がったのかは未だにわからないが、 高校生というのは箸が転がっただけでも面白い年頃だから きっと大した意味はないのだろう。そう思いたかった。 私は避けきれずに自転車に高校生らがあたり、 「ガッシャーン」と大きな音を立て、 横の家のカーゲートに倒れてしまった。 (カーゲートとは、駐車場の出入り口に設置する扉門のこと) 自転車とカーゲートに挟まれた私はそこから一人では出れない状態だった。
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