雪の降る日にいつも君は

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 君が雪の日に現れることを知っても、僕は君に関わることはしなかった。ただ、僕の心の中だけに君の存在を留めておいた。どうして雪の日だけに。気になるのだが、僕らは言葉を交わしたこともなければ、視線を交わしたこともなかった。  僕は君が気になるけれど、君は僕を気にしてはいないと思う。だって、もしそうなら、君と僕はとっくに目を合わせているはずだからだ。
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