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「私が好きなのは晴人くんだけ!!」
とにかくこれだけは伝えないと。
他に好きな人なんてできるわけないんだから。
5年間ずっと好きなんだもん。飽きることなんてない!
「…何してんだ俺は、」
イライラした様子で、自分の髪をかき乱す晴人くん。
そんな瞬間でさえ、絵になるんだからすごい。
「…くだらねぇ。じゃあな。」
私から手を離して、背を向けていってしまう。
えええ、
「待ってよ!このまま私とデートしてくれていいんだよ!?今日もかっこいいね!私服最高!」
私服を拝めるなんて、いつぶりだろう。
「するわけないだろ。」
それだけ言って私をおいて行ってしまった。
…なんだったの?
どうして私を引っ張ってきたのかも、あんなにイライラしていたのかも謎のまま。
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