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あれからさらに数日。
もう私はボロボロだった。
彩奈には全部相談したけど、今更また押せ押せに戻ることなんてできない。
…突き飛ばしちゃったんだし。
そんなことを考えながら、今日もなんとか1日を終え、学校を出る。
「お、芽衣!!」
「え?颯。なんでここに?」
校門の前には颯がいた。
違う制服をきてるしすごく目立ってる。
「ハンカチ、借りたままだったから返そうと思って。」
にかっといつも通り笑う颯。
「あー…忘れてた。こんなのいつでもよかったのに。」
あの日颯とは結局再度合流せずに、バイバイしたんだっけ。
まあ買い物は終わってたし、あとは帰るだけだったからね。
「たまたま近く通りかかったついでだから。」
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