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「てか芽衣元気なくね?なんかあった?」
「…な、何にもないよ。」
さすが我がいとこ。
小さい頃からずっと一緒にいるだけあって、痛いところをついてくる。
「本当かよ?…あ、この間大丈夫だった?俺余計なお世話だったかなって後でちょっと反省した。」
「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがと。」
ほんと颯もいいとこあるよね。
こんなに心配してくれるなんて。
「おう!大切ないとこだしな!」
「うん!」
なんだか颯と話してたら元気がでてきた。
「んじゃ、俺これから彼女とデートだから!」
そういうと光の速さで消えて行ってしまった。
全く彼女しか見えてないんだから。
そういえばこの間のプレゼントは喜んでもらえたのかな?
「森本、」
その声に振り向くと、晴人くんが立っていた。
「来て、」
それだけ言って、あの日のように強引に腕を引っ張られる。
前を歩く彼の表情は見えない。
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