ゆー

8/11
前へ
/30ページ
次へ
同じ学校の人たちが下校する中を歩く。 …すごい見られてる。 こんなに目立つこと晴人くんは嫌いなはずなのにどうして? そしてついたのは、人のいない路地裏。 「お前どうゆうつもり?」 狭い路地裏。 目の前に晴人くんの顔と、背中にはコンクリートの壁、顔の横には晴人くんの長い腕が私の行く手を阻んでる。 「この前のこと、あれは本当にごめんなさい。」 突き飛ばしてことすごく後悔してる。 「ちげぇよ。なんで他の男にヘラヘラ笑うわけ?」 「だから颯はいとこで、っ」 「関係ねぇよ。お前が他の男といるのがムカつくんだよ。」 苦しそうな晴人くんの表情。 どうゆうこと? 「…え、」 そんな言い方、まるで嫉妬みたい。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加