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教室に戻ると晴人くんのもとへ一直線。
「…なに。」
目の前に立つ私に、眉間に皺を寄せる晴人くん。
「晴人くん。朝から体調悪いでしょ?」
すると晴人くんは驚いたような表情をした。
「は…何言っ、て」
いつも強く睨んでくるのに、今日はやけに弱い視線。
「顔だって赤いし、咳をする間隔が狭くなってきてるよ!」
「…どんだけ俺のこと見てんだよ、…ゴホッ」
やっぱりすごく辛そう。
「いつだって見てるよ!これ買ってきたから、よかったら食べて。」
机の上に買ってきた物を置く。
桃は嫌いだって聞いたことがあるから、桃ゼリーは避けてみかんゼリーにした。
話してみてわかったのは、私が思っている以上に晴人くんの体調が悪そうだってこと。
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