3人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?さくらの気持ちは?」
そう言って距離を詰めてくる黒瀬。
いきなり『さくら』呼びなんてずるいよ。
「…わ、私も黒瀬が、好きっ」
その言葉を発した瞬間、心がふわっと軽くなったのを感じた。
やっと素直に言えたこの気持ち。黒瀬は受け止めてくれるだろうかと不安になり、見上げる。
こんなに優しくて、嬉しそうな黒瀬の顔は初めてみた。
「っ、たまんねぇわ。」
そう言って私を抱きしめる黒瀬。
「…く、黒瀬っ、苦しっ」
そういう抱きしめる腕は少し緩くなったが、なお抱きしめられたまま。
名前で呼ばれたり、キスされたり、経験したことのないことだらけで、心臓が壊れちゃうよ!
最初のコメントを投稿しよう!