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「さくらは、俺の名前呼んでくれないんだ〜?」 私を抱きしめたまま、いじけたようにそういい、私の肩に頭を預ける黒瀬。 黒瀬の吐息が私の首にかかってくすぐったい。 甘い声にくらくらする。 「…が、岳…っ、」 するとガバッと私の肩から、頭を離して、 「っ、可愛い。」 そう言ってとびきりの笑顔を私見せる黒瀬。 こんな甘々な黒瀬知らない。 「俺と付き合ってくれますか?」 「っ、はいっ!」 そういうと黒瀬はこれまでにないくらい、嬉しそうな笑顔を見せた。 「さくら、大好き」 名前で呼んでくれなかった黒瀬は、ただ不器用なだけで、私のことが大好きだったみたい。 end
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