愛は、一夜限りの嘘。

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ホテルの受付。 部屋を案内するパネルの前で、 川瀬と久しぶりにキスをした。 懐かしくて、心地よくて涙が出た。 初めてのキスも川瀬が奪った。 大学でビッチと言われる俺を作ったのは、 紛れもなく川瀬由貴だ。 「葵、シャワー浴びておいで」 ベッドに腰掛け、川瀬が微笑む。 「大丈夫。ローション仕込んでるし、 嫌じゃなきゃこのまま抱いてよ」 ぎし、とベッドを鳴らし、 川瀬の隣に座った俺は、川瀬を抱きしめた。 「マジでエロくなった‥‥誰の影響?」 「言わせんなよ」 川瀬とキスを交わしながら、答えた。
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