隣人の声帯、肺活量が気になる

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隣人の声帯、肺活量が気になる

 隣のオヤジはモラハラ夫の気質である。  うちのアパートのベランダは端っこの部屋のベランダが開閉できる柵があり、災害時には頼りになる設計で出来ている。場所によってはブチ破る板がある部屋もある。 そのオヤジはベランダを玄関代わりにしている辺り、生活の大雑把さが伺える。  ある日「おい!!開けんか!!」という怒鳴り声で目が覚めた。そしてまた「おい!!」…もう「おい!!」極めすぎて「ぅ゙お゙い!!」である オメェは氣志團か?此処はフェスか?苗場ですか?フジロックの時期だっけ?…あん? 「開けろち言いよるのが聞こえんとかお前は!!」 どうやら締め出されている模様。 昔と比べ、ベランダくらい開けっぱでも…って時代ではなくなった。物騒な世の中だから何があるかわからない。そんな気持ちで奥様は戸締まりをしたのだろう。 そしてベランダを玄関代わりにしたとしても「戸締まりしとけよ?」が夫の在るべき姿ではないだろうか。  何にせよベランダは玄関でも苗場でもない。 そんな日に限ってテンションが高く奥様にどうでもいい報告をする中学生のようにしゃべくり倒す。大声で。 やめれや\⁠(゚⁠ー゚⁠\⁠)うるさいw 楽しみにしてる自分がいるのも確かだ。
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