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「次からは綱引きはしない」 「てめぇの得意は逃げる事だからな」 確かに逃げた事は過去にある。 案外烏は根に持つタイプらしい。 メンツ達が綱を直す中、私達親子は、リレーのスタートラインへと向かう。 『ねぇ』と言ったのは、羽生。 それに『参加しろ』と答えた煌牙。 たったそれだけの会話でも、羽生が何が言いたいのかが分かる。 リレーも羽生は参加したいのだ。 烏も理解したらしくて『羽生を1番最初に走らせる』と言った。 それに強く頷いた羽生。 「各組、リレーを2人に増やせ!」 叫ぶ様に言ったのは、煌牙だった。
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