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「なぁ、煌弥が何を作っているか知ってるか?」
メンツ等と一緒に廃材を、トラックに積んでいた涼がリビングに入って来て言った言葉を聞いて『は?』と言ったのは、拓海と一緒だった。
「聞いて驚け」
「焦らさずに言えよ」
「羽生と杏珠が成長してから遊べる様に、小さな家を作ってるみたいなんだ。しかも釘を使わずにだぜ」
「ボスがか?」
「俺もびっくりしたんだ。業者より手際が良いんだぜ」
涼と拓海の会話を聞いて、最初に思ったのは、煌弥は製図を描けるくらいだから、何かを作っても不思議はないと。
もしかしたら、俺達が知らないだけで、5階にある煌弥の仕事部屋に置いてある机と椅子は、毎年増えているから不思議だとは思っていたが、漸く辻褄が合った感じだ。
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