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地下2階の改装工事は、2ヶ月かかった。 最終チェックをした時、俺と涼が煌弥と共に立ち合った。 真ん中には、新しい畳にした道場。 射的場があった場所の壁にはボルダリング。 しっかりマットも敷いてある。 他にあるのは、バンキングチェアが2つに滑り台。 所々に背もたれのない椅子があるのは、玲ちゃんの為。 ウォーターサーバーも2台あり、この度、大型冷蔵庫も置いた。 そして小さな家を見に行って驚いたのは、俺だけ。 確かに釘1本も使わずに出来上がっている。 「本当に煌弥が作ったのか?」 何気に聞いた言葉に、煌弥は右の口角を僅かに上げただけだった。 何処までも家族想いの煌弥は、俺達を楽しませてくれる。 だから思う。 この先も煌弥は家族の為に、何かを考え動くのだろうと……
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