239人が本棚に入れています
本棚に追加
その日は生憎の雨。
最近は公園で遊ぶのを楽しみにしている。
煌牙と忍星は学校に行って居ない。
『行くぞ』と言ったのは、杏珠を抱いて羽生の手を握っている烏。
意味が分からず、煌希と大牙の手を繋いで烏の後をついていく。
エレベーターに乗り込みついたのは、地下2階。
1歩踏み込んだ時、此処は何処?と一瞬思った。
「烏」
「あぁ」
それで終わった煌希との会話。
手を話すと大牙と共に走って行く。
「羽生も杏珠も行って来い」
烏は杏珠の身体を床に下ろし、そう言うと羽生が杏珠の手を引いて、小さな家に向かって行く。
「改装したの?」
「あぁ」
「もしかして、あの家は?」
「俺が作った」
「なら上にある玩具を幾つか運ばなくちゃ」
「いや、もう購入した」
そんなやり取りをして思う。
烏は我が子に甘いところがあると。
最初のコメントを投稿しよう!