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いつの間にか、クローゼットまであるのに気づき、足を進めて扉を開けると、お昼寝用のシングルが入っていた。
お弁当を作って地下2階で食べるのも悪くないかも。
「煌牙と忍星が帰って来ると喜ぶね」
「あぁ」
それで終わった烏との会話だけど、いつもの事だから、気まずいとかはない。
地下2階に入ってすぐにある扉を開けると、ダーツとビリヤードが出来る場所だった。
家族の為だけではなく、メンツ達の事を考えている烏の心の奥は暖かいと思う。
『玲ちゃん』と呼ばれ振り向くと大和と涼が居た。
すぐに煌希と大牙の傍に行った涼は、自分も楽しみたいのかも。
「玲ちゃんは知ってた?」
「何を?」
「あの小さな家を煌弥が作ったと言う事を」
「さっき聞いたよ」
「もしかして仕事部屋にある机や椅子も煌弥が作ったとか?」
「そう。だって烏の趣味はDIYだから」
驚いた大和を見て、クスッと笑った私。
隠し通す事も出来るけど、まだまだ色んな物を烏は作るだろうから、隠すのを止めただけ。
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