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毎年、1人1人と小学に入学して行く。 私と烏は入学式には行かないけど、代わりに大和と涼が行き、ハンディカムで、入学式の様子を撮影してきてくれる。 毎年烏と観るのは恒例行事みたいなもの。 学校の送り迎えは、大和、涼のどちらかがしてくれている。 羽生も小学生になってから『ねぇねぇといく』と泣き出したのは、やっぱり杏珠。 今まで1人で居る事がなかったから、淋しいのだと烏が教えてくれた。 地下2階が遊び場になったのは、羽生が居た時からで、家事を終わらせたら一緒に地下2階に行く。 杏珠の好きな服を着た小さな動物の人形は、毎年の様に増えている。 誕生日のプレゼントとして、煌牙、忍星、煌希、大牙、羽生が買うから。 羽生の誕生日のプレゼントは、私も含めみんなで知恵の輪を買う。 烏はプレゼントに毎年、蓋を開けたら音楽が鳴るオルゴール付きの木の箱を作って羽生にあげている。
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