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はしゃいで疲れたのか、私の膝で眠り始めた杏珠。
目の前のテーブルの上にノートパソコンがあったから、美里にリモートする。
『ちょっと、あんたホント薄情なんだから』
「大きな声を出すと杏珠が起きちゃう」
『あっ、その子が6番目なのね。貴島煌弥が定期的に写真を送ってくれたけど、こうやって見るのとは違うわね」
「あのね、どうやって遊ぶのか分からないの」
『あー、アンタの玩具はパソコンだったものね』
「羽生か小学生になって初めてお姉ちゃんって凄いって思ったの」
『来年には杏珠も小学生になるなら、字を書く事や読める事を教えたらどう?』
「それは煌牙がやってくれてるの」
『あっ、そうだわ。子供用のビーズセットを送るから、それを一緒に作ってみなさい』
「うん、分かった」
そんなやり取りをした後、リモートを終わらせ思った。
美里から届く荷物が楽しみだと。
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