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5階に上がり、羽生と杏珠の部屋に入り、2段ベッドの下に寝かせた烏。 「炒飯を作ってやるから此処にいろ」 子供達が増えた中で、烏の料理の腕は確実に上がっている。 そんな烏は私に対しても過保護かも知れない。 部屋の中には羽生と杏珠が使う椅子とテーブルがある。 窓側と部屋の入り口の近くに3段チェスト。 窓側のチェストは羽生の使う物が入っていて、入り口近くに置いてあるのは、杏珠の物が入っている。 「ぞーさん、ぞーさん、おはながながかったのね~♪」 寝起きの良い杏珠が歌う歌は、私には分からない。 「汗をかいてるから、服を着替えようね」 「りょーかいしました」 「それ誰に教わったの?」 「たくさんいるおにいさん」 メンツ達と言わないのが杏珠らしいかも。
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