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杏珠が着替えた服は、淡いオレンジ色のワンピース。 羽生は私服は烏が購入するブランド物の黒のジャージ上下だけど、杏珠の服は忍星が烏に言って購入する物ばかり。 「おむらいむがたべたいな」 「烏のところに行こうか?」 「ぎょい」 「それも教えてもらったの?」 「おにいさんはやさしいよ」 杏珠は煌牙の事を大きいにぃにぃと呼び、忍星をにぃにぃと呼ぶ。 羽生はねぇねぇ、煌希はこうちゃん、大牙はたいちゃんと呼んでいる。 そんな杏珠は、開いたドアから出て行く。 子供達が生まれてからどのドアも開けたままにしてある。 自由に行き来が出来る様にと言う煌牙の提案だった。 少し遅れてダイニングキッチンに行くと、既にチャイルドチェアに座り、スプーンを持っている杏珠が歌う。 「♪~おむらいむ、おめらいむ、おもらいむをあんちゃんはたべたいのよ~♪」
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