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子供達の世界は大人が思うより無限の世界。 日々の成長は目まぐるしいもの。 杏珠が脱走して、2時間が経った。 誰よりも先に帰宅したのは、羽生。 「蝶」 「おかえり。杏珠を探すのを手伝ってくれる?」 「何故?」 「5階から脱走したの」 「分かった」 1階のリビングにランドセルを置いた羽生が、リビングから出て行く。 外に出たはずなのにモニターには映っていない。 それが凄く不思議に感じた。 次に帰宅したのは、忍星、煌希、大牙の3人。 「杏珠を探せ」 烏の言葉を聞いて忍星と煌希と大牙がリビングから出て行く。 3人の姿もモニターには映らなかった。 それでもある一定の場所で3人で何かを話した後、バラバラに走る姿がモニターに映ったのが分かる。
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