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烏は畳がある場所に移動して胡座をかいた。 忍星、煌希、大牙は、ボルダリングをやり始めたから、私と羽生はバンキングチェアに座り、杏珠が目覚めるのを待つ。 『地下2階に居たとは』と言って傍に来たのは大和。 涼は、忍星と煌希と大牙の傍に行き、同じ様に遊んでいる。 「騒がしてごめんね」 「気にしなくて良いよ。メンツ達も良い運動になったから」 大和とそんなやり取りをしていると、小さな家の窓からコソリと覗く杏珠が見えた。 「杏珠はウサギみたいだな」 大和の言葉を聞いて『うん』と返事をした羽生は、バンキングチェアから下りて、杏珠がいる小さな家の中に入って行く。 コソコソと話す姿を見て口元が緩む。 私には姉も妹もいないから、少しい羨ましいとも思えた。
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