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『あっ、みーちゃん』と言った杏珠は、私の傍に来て膝の上に座った。 どうして美里の事を『みーちゃん』と呼んでいるのだろう? 『みー』と呼ぶのは煌牙しか知らないし、忍星も煌希も大牙も知らないはず。 『あんたが知らないだけで、たまに、煌牙が羽生と杏珠と会話させてくれたのよ』 「知らなかった」 「みーちゃんは、おともだちなの」 『そうよ。アタシは杏珠のおともだちよ』 杏珠と会話する美里は、今まで見た事のない笑顔で話している。 こうやって会話を聞いているだけで、私に足りないのは、会話だと分かった。 だから、杏珠はしっかり話せなかったのかも。 杏珠が『みーちゃん、ばいばい』と言った言葉を聞いた時には、リモートは終わっていた。
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