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「こうやくん」 「あ''?」 「もうできる?」 「あぁ」 「こうやくん」 「あ"?」 「たまごまきたべたい」 「食いてぇのか?」 「うん」 そんなやり取りを聞きながら、烏の傍に行きしゃがみ込む。 「地下2階にあるのと違うね」 「杏珠の提案を取り入れたからな」 今回の家には中に机と椅子が2個ある。 それは庭付きの家が部屋の中にある感じ。 きっと烏は杏珠だけではなく、羽生の事も考えながら作ったのだと思う。 「れいちゃん、こうやくんがすき?」 突然聞かれ『えっ?』と言葉が出た。 パチン! 音とともに額に痛みが走り『痛ッ!』と言ってから額を摩る。 烏を見ると私を睨んでいるから、意味が分からない。
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