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煌牙が5歳の誕生日の日に、煌蓮総本部で暮らし始めた。 それから毎年の様に子供を産み、烏と煌牙に手伝ってもらいながら、子育てをしてきた。 煌牙が学校に行き始めても、淋しいとは感じなかったし、その気持ちを知らなかった。 美里が教えてくれた淋しいと言う気持ち。 足を止め、瞼をゆっくりと閉じると、昔は目の前で亡くなっていた子供達だったけど、今、能力に浮かんで来るのは、我が子の笑顔と笑い声。 烏が作ってくれた家族は、賑やかで暖かいものだった。 「れいちゃん、こうやくんがよんでる」 ダイニングキッチンの方から聞こえてきた杏珠の言葉を聞いて、瞼を開け足を進める。 きっと煌牙が戻って来たら教えるのだろう。 名前を呼ぶのは駄目だと。
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