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「玲ちゃん、とっころもしって?」
「とうもろこしの事」
やっとしっかり話せる様になったと思っていたけど、まだまだの様だ。
「ちなみに、たのきは、ためき。
アイスクリームは、あいむくりーむ。
エレベーターは、えべーたー。
他にもまだまだあるけど、毎日、煌牙が文字を教えているから、小学校に入学するまでに普通に言えると思うよ」
「来年の春には杏珠も小学生だと思うと、少し淋しく感じるのは俺だけ?」
「最近、淋しいと言う気持ちを知ったから分かる。私も烏も淋しいと感じると」
そんな会話をして思う。
玲ちゃんに出会った時とは違い、感情豊かになったと思っていたけど、まだ淋しいと言う気持ちを知らなかったとは。
だけど、玲ちゃんの事を誰よりも理解している煌弥だから、2人の時間も何かを考えているだろう。
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