(11)

19/26
前へ
/578ページ
次へ
5階に着いた時、煌弥の仕事部屋のドアが全開になっているのが分かり、俺達は急いで、ドアが開いている奥にある煌弥のプライベートルームへと向かった。 「おい、ベランダだ」  涼の言葉を聞いて、ベランダに出た俺と涼と拓海。 『マジかよ』と言ったのは拓海で、俺達が見ているのは、ベランダの手すりに括られた物。 俺は、それを手繰り寄せる。 まさに、それは18年前に見た光景と同じだ。 「セキュリティは、何の反応もしてなかったよな?」 涼の問い掛けに『あぁ』と答え、俺と拓海と涼は、煌弥のプライベートルームを出て、1階のリビングに移動した。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

236人が本棚に入れています
本棚に追加