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烏がプライベートルームの鍵を外からロックしたのは、私を守る為。 貴島煌弥に、家族が居る事は、公にされていない。 この街を仕切る烏は、人から恨まれているかも知れない。 特に、犯罪に手を染める人間から見たら、烏は邪魔な存在だろう。 だから、何かのきっかけで、私が烏の妻だと知られたら、私に危害があると烏は思っていたから、寝室の鍵を外からロックした。 大切にされている事は、よく分かっている。 『唯一無二』と言ってくれた烏に、私は愛されている事も分かる様になった。 だけど、子供達を守るのは私の役目だ。
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