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「道に迷いやすいって事。 アメリカで、あんたはよく迷子になってたじゃないの?」 そう言われてみたら、そんな事があったな。と思った。 『取り敢えず、貴島煌弥に連絡するわ』と言った美里に『待って』と言ってから、『脱走して来た』と素直に言った。   「えぇーーー!あんた、本当に馬鹿じゃないの。 忍星と煌希と大牙は、もう見つかっているのよ。 なんで、貴島煌弥に任せていなかったのよ。 もう、ホントにあんたって馬鹿だわ」 確かに、自分でも馬鹿だと思う。 だけど、私が見つけてあげたかった。 それだけ、大切に思っていると言う事を教えてあげたかった。
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