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エレベーターを下りてから、私が向かうのは、忍星、煌希、大牙の部屋。 そして、烏は自分の仕事部屋。 忍星、煌希、大牙の部屋に入ると、三匹の龍が正座をしている。 羽生と杏珠までもが正座していた。 その前に、しゃがみ込んで、忍星、煌希、大牙、羽生、杏珠の順にハグをしていく。 「豹に、プレゼントをしたかったんだ」 先に、そう言ったのは、忍星。 「プレゼント?」 私の問い掛けに『うん。たんじょうびをしたかった』と答えたのは、煌希。   「豹は、俺達の誕生日を祝ってくれるけど、俺達は豹の誕生日を祝ってねぇから」   忍星の言葉を聞いて、煌牙が幼い時、美里が煌牙の誕生日パーティーをしていた事を思い出した。 そして煌牙は弟達や妹達の誕生日を祝っている事も思い出した。
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