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烏の仕事部屋に入るとソファに座っている蝶が居た。 「蝶は、馬鹿か?」  振り向いた蝶は少し疲れているみてぇだ。 「何年も敷地内から出てねぇんだぞ」 俺の言葉を聞いた蝶が『確かに』と答えた後、首を傾げた。 「なんで、煌牙が知っているの?」 『烏だ』と答え、その先を言葉にした。 「蝶の顔は、煌蓮総本部に居る奴等と組員しか知らねぇ。 だから、俺に連絡してきたんだ。 蝶を探せってな。 まぁ、その前に三匹の龍を見つけたんだけど」
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