(12)

33/42
前へ
/578ページ
次へ
5人とも、普通に泳げるのは知っている。 昨年、まだ小学1年の羽生までもが、飛び込んだ事に驚いたのを、昨日の事の様に思う。 まぁ、兄が4人も居るから、それなりに鍛えられるのだろう。 だからと言って、はしゃぐ訳でもない。 飛び込んだ後は、玲ちゃんの傍に行き、何かを教えてもらっている羽生。 それに頷いた羽生は、飛び込み台に上がり、勢いをつけて、ジャンプすると、綺麗に空中回転して、プールに飛び込む。 自分が納得出来るまで繰り返すのが、羽生。 まさかサーカス団? なんて思う俺の耳に『終わりだ』と言う煌弥の言葉が、聞こえたと思ったら、煌牙、忍星、煌希、大牙、羽生が飛び込むのを止めた。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

234人が本棚に入れています
本棚に追加