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「店の巡回する日に限って防犯ベルが鳴る。 何か対策を考えた方が良いか?」 「気にするな」 俺の言葉を聞いた煌弥は、それだけを言った後に、口角を僅かに上げていた。 それが意味する事は何か?と疑問を抱いたまま、涼と拓海に煌弥の事を話した。 「ボスはそう言うが、毎回鳴る度に、俺自身が参る」 そう言った拓海の言葉を聞いて、今度は、煌牙に会いに行った俺。 『煌牙、俺達が店の巡回に出ている日だけ、防犯ベルが鳴る。だから、煌牙も気をつけて欲しい』と言った俺に『気にするな』と煌牙までもが言った。 おまけに煌弥同様、口角を上げている。
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