(12)

39/42
前へ
/578ページ
次へ
その日は、店の巡回はなく、いつものように俺は涼と拓海と1階のリビングに居た。 ピッピッピッ……! 突然、東側の防犯ベルが鳴った。 時計を見ると、時刻は21時30分。 火災以外は、静かに鳴るように設定してある。 俺と涼と拓海は、防犯カメラの映像が映るモニターを見ていく。 だけど、どこにも人影は映っていない。 『なんで鳴ったんだ?』と言ったのは、涼。 ピッピッピッ……! 10分くらいして、南側の防犯ベルが鳴った。 外部から塀を乗り越え入って来る奴が居たら、鳴るようにしてある。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

234人が本棚に入れています
本棚に追加