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「取り敢えず、メンツ達に敷地内を調べさせる」 拓海と涼にそう告げた俺は、メンツ達に敷地内を見回るように指示した。 5分もしない内に、メンツ達がビルの外に出て行った事を確認した。 メンツ達は、それぞれがインカムをつけている。 だから、俺と涼もインカムをつけた。 普段、夜は車が通る道と塀の周り以外は、照明はついていない。 それでも、敷地内はある程度明るい。 『異常なし』 『異常なし』 『異常なし』 次々とメンツ達の言葉が、インカムから聞こえてくる。
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