(12)

42/42
前へ
/578ページ
次へ
敷地内の東側も南側も、異常がない。 西側も北側も、異常がない。 それが分かって、30分経ってから、メンツ達を撤収させた。 「どうなってるんだ?今までこんな事はなかったよな」 涼の言葉に『なかった』と答えた。 「まさかのミステリーかよ」 「それはないだろ」 拓海の言葉の後に、涼がそう答えた。 余りにも謎だらけ。 だけど、煌弥も煌牙も『気にするな』と言っていた。 俺達だけが、不思議だと思える事件でもあった。 そんな風に思っていた俺達は知らなかった。 まさか、防犯ベルが鳴る原因を、煌弥も煌牙も知っていたとは……
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

234人が本棚に入れています
本棚に追加