(13)

12/30
前へ
/578ページ
次へ
お風呂から上がってからは、子供達の勉強机が置いてある烏の仕事部屋で寛ぐ。 唯一ソファがある烏の仕事部屋が、私達家族が集まる場所にもなっている。 杏珠は3人がけのソファの真ん中に座り、煌牙が買った絵本を読む。 「おおかみさんは、なきました。さみしいよ…」 煌牙が幼い時に持っていた絵本を、煌牙は杏珠と羽生に買っている。 でも、羽生は絵本より知恵の輪を好む。 今も杏珠の隣に座り、黙々と知恵の輪をしている。 私は羽生とは反対側の杏珠の隣に座り絵本を見ていた。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

234人が本棚に入れています
本棚に追加